職人澤木監修
ECサイトでの手もみオイル型付けは、スポーツマリオオンラインショップのみのサービスです
理想とするポケット位置
理想とするポケット位置は「手の平中心位置」です。ランナーとの勝負はコンマ何秒を争う世界。
捕ってからのスムーズな持ち替えが正確なスローイングに繋がります。
手の平中心にポケットがあることで握り替えのミスが少なくなります。また手の平中心で捕球するとグラブへのダメージも軽減されるので、グラブを長くご使用いただけます。
型付けの前にグラブのストレスをなくす為に手口(ベロ部)を外し、グラブが動く範囲を広げます。
指先の間隔の調整(新品グラブは指先のレース間隔が詰まっている)をするとともに、指ごとに独立して動かして揉み込むために、指先の全てのレースを一旦外します。
まず最初にウェブを揉み込んで柔らかくしていきます。
親指と人差し指を繋いでいるウェブの柔軟性を高めることで、グラブ全体が動かし易くなる為、重点的にウェブ全体を柔らかくしていきます。
人間の手の平の動きに合わせて親指が利き易いように、土手部分を揉み込んでいきます。
バックハンドで打球を撮るには親指の利き具合が重要になります。
人差し指、中指、薬指の3本を人間の指の動きに合わせて揉み込みます。
手にはめた瞬間のフィット感や指の動きとグラブの動きを連動させるための大切な工程です。
木づちを使ってグラブが屈曲する部分(ヒンジ)を叩いて解します。
薬指、小指が利くようにすることで「しっかり掴める」グラブになります。
捕球面を木づちで叩いて手の平の中心にポケットを作ります。
同時に薬指側に捕球面を広げるように革を伸ばしていくことで、ポケットを広く使えるように加工します。
グラブ全体にオイルを塗って仕上げていきます。
革の特徴はメーカーによって異なるので、それぞれの革に合わせて使用するオイルを変えていきます。
※オイルを塗ることでグラブ本体の色が濃くなります。
実際に手にはめてグラブの動作確認を行い、フィット感や屈曲性、柔軟性をチェックして最終調整を行います。
使用するオイルを変えていきます。
※オイルを塗ることでグラブ本体の色が濃くなります。
グラブは革製品です
革製品の天敵である水分(湯揉み加工/スチーム加工)を一切使わず、手で揉み解し、木槌で叩き、特殊なオイルを塗布するなどの独自の型付け工程で丁寧に型付け致します。
「購入頂いたグラブを一番良い状態で出来るだけ長く大切に使ってもらいたい」。即実践で使用できるようなグラブを目指すのではなく、型付けはグラブが成長するための準備段階。キャッチボールやノックなどを行い、お客様ご自身の手で最高の相棒(グラブ)に育てていくことを理想と考えています。