登山用語集

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用語 コメント
アイゼン 雪上や氷の上を登る時に、滑り止めのために靴に付ける鋼鉄爪つき金具。
アウター 上着
アプローチ 自宅から登山口に至るまでの行程、方法。交通手段。
天蓋(雨蓋) トップロード式ザックの蓋。またはその蓋にあるポケット。
アルピニズム より高く、より困難を求める、スポーツとしての登山。その技術や精神をいう。
アンダーシャツ 肌着。
鞍部(あんぶ) 2つの峰をむすんだ稜線上の凹所。
一本立てる 休憩、小休止のこと。
インナーウエア 下着と上着の間に着る衣類、中間着。
ウェディングシューズ 沢登りや川を渡るために設計された靴。濡れた岩の上でも登山靴よりも滑りにくい。
右岸(うがん)・左岸(さがん) 谷や沢、川から下流方向を見た時、右側の岸を右岸、左側を左岸という。
馬の背 両側が切落ちた谷になっているような(狭い)尾根。
エスケープ 目的とするコースでアクシデントが発生して、目的を変えたりルートをかえたりすること。
オイルコンパス 内部に低粘度の油を満たした方位磁石。
オーバーハング 庇(ひさし)のように頭上に覆いかぶさるように突き出た岩壁。
カール 氷河の浸食で半球状に削り取られた地形。
山頂近くにある平坦地。
渓谷にある円形の淵、火山の噴火口。
茅戸 茅が茂ったなだらかな尾根
空池(からいけ) 長雨時以外は水のない池。
カラビナ バネ式の開閉部がある金属製の輪。様々な登攀器具を接続するための器具。
ガレ場 岩や石がごろごろしている箇所。その様を「ガレている」と言う。砂礫地の場合はザレ場と言う。
灌木(かんぼく) 低い樹木のこと。
ギア 登山用具、またはその一式。
キックステップ 雪の斜面をつま先を蹴り込みながら登る方法。
切り通し 尾根と交差する形で掘り下げて、道にしたところ。
キレット 山稜がV字型に深く切れこんで低くなっているところ。割れめ。
クレバス 氷河や雪渓上の深い割れめ。亀裂。
ケルン 石を積み上げて道標の代わりとしてある物。
原生林 人間が手を加えていない自然のままの森林。
GORE-TEX(ゴア・テックス) 多孔質構造をもつふっ素系樹脂の極薄フィルム。水は通さず、水蒸気は通すので、雨具に利用すると蒸れない。さまざまな登山用具に使われている。
コース 登山道のこと。定められた進路。
ゴーロ 岩や石がごろごろしている沢。
コッフェル 組み合わせ式の鍋。アルミやステンレス製の大鍋・小鍋・フライパン・皿などがワンセットになったもの。
コブ 尾根にある小さな隆起、突起。
ゴルジェ 渓谷の両岩壁が細く狭まった箇所。
こんにちは 登山者同士が交わす挨拶。
ザイル 登攀用ロープ。
山行(さんこう) 登山をしに山へ行くこと。
山座同定 山頂などから見える山々の山名を確定すること。
三点支持 岩場を登るときの基本の動作。
シェルパ ヒマラヤなどの山案内人。荷運び人。
シーム 縫い目。そこから雨水が漏れないようにする防水加工をシームリング加工という。
シャリばて 空腹でパワーが出ないこと。シャリは米飯の意。
シャワークライミング 滝の飛沫を浴びながら登ること。
ジャンクションピーク 大きな山稜がいくつか交わった地点にあるピーク(山頂)。
シュラフ 袋型になった寝具(ふとん)。
小休止 短い休憩。
背負子(しょいこ) 荷物を背負うためのフレーム。
森林限界 高山の森林成育の限界。
スタッフバッグ 小物品を収納するための袋。巾着型のナイロン製の袋。
スラブ 手足をかける所がない、凸凹の少ない一枚岩。
雪渓 谷間等にある万年雪。
双耳峰 動物の耳のように、2つのピークが並んでそびえている山頂。
装備 ある目的のために付属品などを取り付けること。登山に必要な道具・用品類のこと。
遡行 谷や沢を上流へ向かってさか登ること。沢登り。
ダイヤモンドダスト 極寒のときに空気中の水分が氷結し、太陽に反射してキラキラ光りながら降る現象。
探勝 名勝探訪の意。自然の美しい地を訪ねて歩くこと。
池とう 高山の湿原に点在する小さな池。
出合 2つの川(谷・沢)が合流する地点。
低体温症 体が極度に冷やされることにより体温が下がり、筋肉や脳に異常が起こる症状。
デポ 荷物を一時置いておくこと。預けること。
徒渉 川や沢(水の中)を歩いて渡ること。
トラバース 横断。頂上へ行かずに山腹を横ぎること。
ドリネ 摺り鉢状の窪地(谷)。
トレイル 元々は山道の意。行程。人が歩いて道のようになったところ。
トレッキング 比較的長期間の徒歩旅行。健康やレクリエーションのために山歩きをすること。
トレッキングシューズ 本格的登山靴に対して、軽量な登山靴。
トレッキングポール 登山用の杖。
鉈目(なため) 樹木に刃物で切り目を入れて道標の代わりにしたもの。
滑(ナメ) なめらかな岩の上を水が滑らかに流れているところ。
難路 通過することが難しい登山道。
日本三名山 名高い日本の三座の山。一般に富士山・立山・白山。
ぬた場 猪等の動物が体を冷やしたり、ノミを取るために泥浴びする小さな湿地。
パーティ 登山時のグループ。
ハイドレーションシステム 水筒の本体がザック内にあって、ホースが出ており、ザックを背負ったままで水を飲むことができる仕組み。
パウダースノー 湿り気が無く、粉末のようにさらさらしている雪。
幕営(ばくえい) テントを張ること。キャンプをすること。
撥水加工 衣服などを、水滴をはじくように加工すること。
パッキング ザックへ物を詰めること。
飯盒 焚き火で飯を炊くための携帯用の釜(器)。
ハンディGPS 小型のGPS装置。
ピーク 頂上のこと。山のてっぺん。
ピッケル 氷雪地帯を登攀するためのつるはし。滑落停止、足場切り、手がかり、確保支点などに使う。
ピッチ 同じことを繰り返すとき、その速度や回数。
ヒュッテ 山小屋。
ファーストエイド 応急手当。救急処置。
伏流(ふくりゅう) 沢や川の流れがいったん川底にかくれて見えなくなること。
ブッシュ 藪。潅木(かんぼく)地帯。
ブロッケン現象 高所で前方に霧や雲がある時、前方に光輪ができ、その中に自分自身の影が映る現象。
分岐点 尾根や登山道が2つ(以上)に別れている地点。
へつり 沢登りで、水際の岸壁をへばりつくようにして横に進むこと。
ホールド 岩登りをする際の、手がかりのこと。足がかりはスタンス。
歩荷 山小屋などへ荷物を運ぶ人。
ホワイトアウト 濃霧や吹雪のために視界が真っ白くなり、何も見えなくなること。
マーキング 印を付けること。
巻く 難所や滝、山頂等を避けて迂回して登ること。
マップメジャー 地図上の距離を測る道具。
藪漕ぎ 草や木をかき分けて進むこと。
山ガール 登山を楽しむ女性。
山開き 登山で一般の人が登拝できる期間の始まり。一般に7月1日あたり。
落石 石が転がり落ちること。
ラッセル 深い雪を踏みつけて、道をひらきながら進むこと。
ランタン ガソリン、石油、ガスを燃料とした燈火。
稜線 高い山の背にあたる、峰から峰へ続く線のこと。
リングワンデルング 濃霧や吹雪に巻かれたときに、方向を見失って周回運動(元の場所に戻ってくること)をすること。
林道 主に林業用に作られた車道。
ルートファインディング 道や登攀コースを見分け見つけること。
レイヤード 重ね着。気温や運動量の変化に応じて服を重ね着したり脱いだりして、体温を合理的に維持すること。
レスキュー 救援、人命救助。遭難救助隊。遭難した人を助けること。
ワカン 雪の上を歩くための輪状の歩行具。「輪かんじき」の略。
ワンダーフォーゲル 史跡・旧跡等を訪ね、自然を観察し、各地の風俗・習慣を学ぶ、20世紀初頭にドイツで起こった青年運動。